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羊たちの沈黙

闇は光の中でこそ引き立つのでは?

羊たちの沈黙

今回の作品は私がまだ自分から「この映画を観るぞ・・・」と劇場に足を運べる年齢ではなかった学生時代の作品「羊たちの沈黙」です。当時の私はまだ自分から映画を選ぶというよりは、世間でヒットしている映画をレンタルビデオになるのを待って借りてくる。というのがほとんどでした。この作品も世間的な大ヒットからはかなりズレてからの鑑賞だったような気がします。

【あらすじ】
若い女性の皮膚を剥ぎ落とし、その死体を川に流すという残忍な連続猟奇殺人が発生した。
犯人の仮称を冠し「バッファロー・ビル事件」と呼ばれるこの事件を解決するため、FBI訓練生のクラリスは、クロフォード主任捜査官からある任務を課される。それは、元は天才的な精神科医であり、自分の患者を食したため現在は州立精神病院に措置入院されているハンニバル・レクター博士を訪ね、バッファロー・ビルの精神状態を解明させるというものだった。クラリスから依頼されたレクターは、その引き換えとしてクラリスに、彼女自身の過去を語らせる。犯人に近づく為にクラリスとレクター博士の奇妙な交流が始まった。

【レビュー】
なにより私が驚いたのが、この作品が第64回アカデミー賞で作品賞を含む5冠を達成していることである。(作品賞・主演男優賞・主演女優賞・監督賞・脚色賞)
アカデミー賞を受賞する作品の印象というと、ちょっと一般受けしない難しい作品や重厚な人間ドラマを描いた作品が受賞するというイメージがあり、この作品のように猟奇殺人をテーマとしたクライム・サスペンスがこれほどアカデミー賞で評価をされるのにとても驚きました。(それはこの作品以前も以後も・・・)

ではなぜこの異質な作品がこれほど評価されたのか?私個人的な意見になりますが、本来の犯人であるバッファロー・ビルを完全に脇役にしてしまい、強烈なキャラクターであるハンニバル・レクター博士が精神病院の監獄という閉ざされた空間にいながらも、物語のすべてを握っているかのような雰囲気がこの映画の成功の要因だと考えています。FBIや警察を嘲笑うかのように見事に振り回す様は観ている観客を圧倒してしまうのです。

でも続編である「ハンニバル」や「レッド・ドラゴン」などレクター博士を主人公にした作品はあまりいい作品とは思っていません。それはレクター博士という人間の闇の部分を際立たせたキャラクターは周りに光の部分(クラリスなど)があってこそ、輝きを放つのだと思います。だから別の作品で自由に行動できてしまう(囚われの身ではない)状況では、迫力に欠けてしまうのでは?

他の作品も観ればより楽しめますが、「羊たちの沈黙」だけで見事に完成した作品です。

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バック・トゥ・ザ・フューチャー

ドラえもんのタイムマシンがデロリアンに?

バック・トゥ・ザ・フューチャー

この作品に出会ったのは私が中学2年の時、当時初めて家にビデオデッキが入ってきて、レンタルビデオで何気なく借りた作品でした。その作品「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はその後の私の映画好きを確定させる映画でした。

【あらすじ】
物語は1985年のカリフォルニア州ヒルバレーに住む、高校生マーティ・マクフライは、科学者である親友のエメット・ブラウン博士(通称ドク)が作り出したプルトニウムを燃料とするタイムマシン・デロリアンに乗り、1955年の過去にタイムスリップしてしまう。1985年に戻ろうとするマーティだったが、タイムマシンは燃料のプルトニウムを使い果たしてしまったため、戻ることができなくなっていた。そこでマーティは1955年のドクと会って、タイムマシンを稼動させる算段を立てようとする。
だが、もう1つ問題があった。この年はマーティの父・ジョージと母・ロレインが結婚のきっかけを得た年であったが、そのきっかけを邪魔したために若きロレインはマーティに恋してしまった。このままでは父と母が結婚せず、マーティが生まれる事実も消滅してしまう。果たして、彼は父と母を引き合わせ、無事に1985年へ帰還することができるのか?

【レビュー】
当時の私の中でタイムマシンと言えば、ドラえもんに登場するタイムマシンしか頭の中にありませんでした。ところが、この作品は子供の頃から見ていたドラえもんに出てくるタイムマシンを見事に実写化してくれました。中学2年の私は「なんて面白い映画なんだ。映画ってこんなに楽しいものなんだ。」と映画好きの道を歩み出すことになります。
この作品以前までで、これだけ時間旅行を見事に描いた作品はあっただろうか?それくらい私にとっては衝撃でした。

物語のテンポも良く、引かれた伏線を見事に回収していく様はお見事でした。これほど素晴らしい脚本はとても珍しいのでは?と思います。

さらに私を驚かせたのはエンディングに登場する「TO BE CONTINUED」です。言葉の意味すらわからなかった私は辞書で調べ、「え!続くの?」と驚いたのを覚えています。そして続きを心待ちにしました。実際には製作者側のジョークだったようなのですが、後にPART2、3と製作され、見事な3部作が完成することになります。

未だにこれを超える「タイムスリップ物」には出会えていません。オススメです。

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