忘れ物に気付かせてくれる素敵なお話。
皆さんは「キッド」という映画をご存知ですか?ブルース・ウィリス主演の映画なのですが、あまりメジャーな作品ではありません。でも私が誰かに「オススメは?」と聞かれると必ず挙げる作品の1つです。派手さは全く無いのですが、私の心に深く残る作品です。
【あらすじ】
ラス・デューリッツは有名人にイメージアップのためのアドバイスをほどこす優秀なイメージ・コンサルタントで、リッチな独身貴族。唯一の肉親である父親とは長年疎遠で、傲慢なまでに自信たっぷりの男だ。間もなく40歳を迎えるある夜、ラスは自宅で小さな男の子を目撃する。その時は見失ってしまうが、翌日、もう一度その少年に出会ったラスは、少年が昔の自分=ラスティであることを知る。話をするうちに、今の自分は、不器用でいじめられっ子だったあの頃とは全く違う成功者・・・でもラスティは、立派になったラスにこう言い放つ。「40歳になってもパイロットじゃないし、犬も飼っていなくて、家族もいなくて、ひとりぼっちなの?そんなの最低じゃない!」ラスは自分が子供の頃に描いた夢をひとつも叶えていないことに愕然とする。
一体、彼はなんの為に自分の前に現れたのか?やがて2人の前に、謎を解く鍵を握るある人物が現れて・・・
【レビュー】
子供の頃に描いた夢を叶えられる人はほんの一握りでしょう。大人になるにつれて、自分の力量もわかってきて、無駄な努力はしなくなる。それでいいのだと自分を納得させて生きていませんか?私はまさにそんな人間でした。(それは今でもですが・・・)
もし、子供の頃の自分が今の自分を見たらなんて言うだろう?そんなことを少なからず考えた事のある私は、まるで自分に言われているような気がして、身につまされる映画でした。
この映画の素敵なところは主演のブルース・ウィリスと8歳のラスティを演じた子役のやりとりが絶妙なのです。ちょっと肥満児でいじめられっ子の雰囲気を持っている子役の彼はとっても素晴らしかった。
8歳の自分が現れるなんて事、現実には起こり得ませんが、そんなお話を見せてくれるこの映画はなんて素敵なんだろうと思える作品です。そして、最後に起こるさらに素敵な展開に心が癒されることでしょう。
夢を忘れてしまった大人達に贈るオススメの1本です。
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